エンドミル損傷 一覧

切りくずづまり

項 目 原 因 対 策
切削条件 切削量が大きすぎる。 送り速度、切り込み量を調整する。
工具形状 チップポケットが小さい。 刃数の少ないエンドミルを使う。
刃数が多い。 刃数の少ないエンドミルを使う。
チップポケットの形状が悪い。 適正形状に修正する。
機械周辺 切削油が少ない。 切削油を多量にかける。

磨耗・焼けが著しい

項 目 原 因 対 策
切削条件 切削速度が速い。 切削速度を遅くする。
送り速度が速い。 送り速度を遅くする。
加工方向 アップカット→ダウンカットへ
工具材質 被削材の硬さが高い。 工具に表面処理(コーティング)をする。
耐摩耗性が不足 耐摩耗性の高い母材を選択。
工具形状 外周逃げ角が小さい。 適正逃げ角に修正する。

切削中の刃かけ

項 目 原 因 対 策
切削条件 送り速度が速い。 送り速度を下げる。
切り込みが大きい。 切り込みを少なくする。
工具の突き出し量が長い。 適正な突き出し量にする。
工具形状 刃先角が小さい。 角度を適正に研削する。
機械周辺 ワークの固定が弱い。 ワークを強固に固定する。
チャックの締め付け不足。 工具のチャッキングを確実にする。
機械の剛性不足。 機械を変更する。
発生状況 コーナー部のかけ コーナー部にハンドスティックで面取りをする。
ダウンカット→アップカットへ
切り込み境界部のかけ ダウンカット→アップカットへ
切削速度を下げる
中央部もしくは全体にわたるかけ
(チッピング)
ホーニングをする。
切削速度を上げる。
乾式ならば切削油もしくはエアーをかける。
切削速度を下げる。
切れ刃の大きなかけ 切削速度や送り量を下げる。
4枚刃→3枚刃→2枚刃 低抵抗へ
乾式ならば切削油もしくはエアーをかける。
チャックもしくはコレットの交換

工具の損傷

項 目 原 因 対 策
切削条件 送り速度が速い。 送り速度を遅くする。
切り込みが大きい。 切り込みを少さくする。
突き出し量が長い。 突き出し長さを短くする。
工具材質 切れ刃が摩耗している。 早期に再研削する。
工具形状 エンドミルの腰が弱い。 剛性設計の工具を使用する。
必要以上に刃長が長い。 短い刃長のものにとりかえる。
芯厚が小さい。 な芯厚にする。
切屑づまり。 4枚刃→3枚刃→2枚刃 切りくずづまり防止。
機械周辺 切屑づまり。 乾式ならば湿式へ 切削油の利用。
チャック又はコレットの不具合。 チャックもしくはコレットの交換。
発生状況 被削材への食いつき時。 送り量を小さくする。
抜け際。 突き出し量を小さくする。
刃長を最小限に短くする。
送り方向変更時。 円弧補間の利用、又は送りの一時停止。
方向転換前後での送り量を下げる。
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